京都市内最大級の登り窯「五条坂京焼登り窯(旧藤平陶芸登り窯)」が、15年ぶりに活用されることになった。これまでほぼ使われていなかったが、地元の陶芸家らでつくる一般社団法人が施設を再整備し、ギャラリーやアトリエを含む施設として利用する予定だ。市は教育目的で購入したが、費用面の課題などから活用が進まなかった。市が行った公募型プロポーザルには地元の一般社団法人が応募し、選ばれたことで活用計画が進むこととなった。再整備では登り窯の保存や改修を行い、アトリエやシェアオフィス、展示スペース、飲食施設の開設も予定されている。目指すのは地域経済への貢献や京焼・清水焼産業の盛り上げであり、オープンは2025年を目指している。地元の陶芸家らは、この登り窯を活気のある場として活用し、地域の誇りになる機会にしたいと期待している。